成長痛をやさしくサポート:家庭でできるオイルマッサージのすすめ
お子さんが成長痛で「ヒザが痛い」と言っていると、親は、どうしてあげれば良いのかと不安になるかもしれません。
「成長痛」とは、子どもの成長過程で一時的に感じる痛みのことです。
特に、夜になると「ヒザが痛い」と言い出すこともあり、親としては何かできることはないかと不安になるものです。
そんな時、家庭で手軽にできるケアとしてオイルマッサージや生活習慣の工夫が役立ちます。
我が家の体験:成長痛との向き合い方
我が家の場合、幼稚園年長さんのころ、先生からこんなメッセージをいただきました。
「幼稚園で、ヒザが痛いと言っていました。成長痛かもしれません…」
うちの息子はクラスで一番背が高かったので、成長痛が出てもおかしくないとのことでした。
1年で10cmほど伸びていたので、無理もないのかもしれません。
2、3ヶ月おきに「ヒザが痛い」と言うようになっていました。
成長痛は夜間に出ることが多いと言われていて、息子も寝る前に痛みを訴えることがありました。
自宅でできるケア:太白ごま油のマッサージ
そんなとき、私は自宅で簡単にできるケアとして、オイルマッサージをしています。
使っているオイルは太白ゴマ油です。
湯せんでお風呂ぐらいの温度に温めて、やさしくマッサージ。
ヒザのような関節には、クルクルと回すようにオイルを塗ります。
マッサージというと、やり方や力の入れ方が気になるかもしれませんが、手のひらでオイルを塗るだけでも十分です。
特別なことはしなくても、親しい人の手からオイルを塗ってあげるだけで効果があります。
息子はオイルのあたたかさとマッサージが心地よかったようで、「またやって」と気に入っていました。
そう言ってもらえると私も安心しましたし、スキンシップの時間にもなり、楽しい時間を過ごせました。
マッサージが終わったら、そのまま湯船に浸かって体を温めます。
オイルを塗った後に汗をかくことで、さらに効果が高まることが期待できます。
オイルがついたまま浴槽に入ることに抵抗がある場合は、シャワーであたためてから洗い流してもOKです。
マッサージは、毎晩お風呂に入る前に行うと、発汗もあわせてできるためおすすめです。
とはいえ、忘れてしまった場合などは、オイルを塗ってあげるだけでも大丈夫です。
アーユルヴェーダと太白ごま油
太白ごま油を使用する理由は、アーユルヴェーダでは、オイルが痛みにアプローチすると考えられているからです。
痛みはヴァータが作用することから、ヴァータを鎮静するためのオイルを塗るのです。
また、ヴァータは冷たさと乾燥という性質を持つため、反対の温める作用を持つパワーのあるごま油が選ばれます。
アーユルヴェーダは、このような足し算引き算的なシンプルな考え方で不調にアプローチします。
太白ごま油はスーパーにも売っていて入手しやすく、家庭で簡単にできるケアとしても親にとって心強いアイテムです。
成長痛対策のポイント
成長痛の対策として、私は次の3つを心がけています。
- 冷やさない
- オイルを塗る
- よく休む
ヴァータを整えるための方法の一つに、ルーチンを守ることがあります。
規則正しい生活がよい理由はたくさんありますが、生活のリズムを一定にすることでヴァータが安定することもその一つです。
親としてのサポート:生活習慣と食事
これから寒さが厳しくなってくる季節です。
- お風呂で体を温める
- 足を露出しないようにしっかりカバーする
こういった基本的な生活習慣で、お子さんの体調を整えてあげましょう。
お子さんによっては暑がりの子もいるかと思いますが、痛みが出ている間は、長い丈のズボンを履かせてあげたほうがよいでしょう。
さらに痛みへのケアとして、ショウガを料理に取り入れることで、あたたかい体作りにも役立ちます。
油分を含んだ、あたたかいスープもおすすめです。
さいごに
これらのケアを通じて、親としても安心して成長痛をサポートできると感じています。
お子さんの成長はゆっくりとしたプロセスです。焦らず、一歩ずつできることを試してみて、成長を見守っていきましょう。