肌の不調とピッタの増加:夏の終わりに気をつけたい対策
お客様から、夏の終わりにかけて皮膚に湿疹が出たという相談を受けました。
アーユルヴェーダでは、これは「ピッタ」が増えた状態です。
ピッタが増えすぎると、血行が促進され、出血しやすくなるなどの症状が現れます。また、生理のトラブルもピッタが関係している可能性があります。
ピッタの影響と性格の変化
ピッタは性格にも影響します。増えすぎると、怒りっぽくなったり、正義感が強くなることがあります。
夏休み終盤に子どもにイライラする…というのも、ピッタの増加が原因かもしれません。
このように、ドーシャ(ヴァータ・ピッタ・カパ)は身体と心の両方に作用します。
ピッタが増える原因
ピッタが増える主な原因は、夏の直射日光や熱気です。
夏は最も影響を受けやすい時期ですが、秋の終わりにもピッタは上がりやすくなります。
ピッタを増やす食べ物
以下の食べ物はピッタを増やします:
- 辛い、酸っぱい、しょっぱい味の食品
- ヨーグルトや酸味のある果物(酸性食品)
また、怒りや悲しみ、恐れといった心の状態もピッタを増加させます。
夏の終わりにトラブルが出やすい理由
真夏には、ピッタは体内に溜まるものの、汗をかいて乾燥するため、それほどトラブルにはなりません。
しかし、夏の終わりになると、ピッタが増加しやすくなり、トラブルが起こりやすくなります。
ピッタを減らす方法
「ピッタを減らすには冷たいものを食べれば良い?」とよく聞かれますが、冷たいものを摂りすぎると胃に負担がかかり、消化不良や下痢を引き起こす可能性があります。
ピッタを減らすためには、冷ます性質を持つ食べ物を摂ることが重要です。
冷ます性質を持つ食べ物
- 牛乳
- 甘い果物
- 氷砂糖
特に効果的なのは、ギーというバターを生成して作る油です。また、苦味、渋味、甘味のあるものにもピッタを減らす効果があります。
心を落ち着かせる方法
ピッタの「鋭い」性質には、以下の方法が効果的です:
- 優しい音楽を聴く
- 花やお香の良い香りでリラックスする
- 月の光を浴びる(月の光には冷静さをもたらす効果があります)
バラやハス、白檀の香りは特に強い鎮静効果があるので、ぜひお試しください。
知的な活動とピッタ
情報を処理する活動もピッタが担っています。
目や光はピッタの守備範囲ですが、使い過ぎるとピッタが増えすぎることがあります。
特に、寝る前にスマホの強い光を浴びることは避けましょう。
ピッタが増えすぎると、身体や心にさまざまな影響が出ます。
心と体のバランスを意識し、日々の生活に小さな工夫を取り入れて心地よい日常を過ごしましょう。