【収納×アーユルヴェーダ】ドーシャ別収納法
アーユルヴェーダは「ひとりひとりが違ってみんないい」という個人の違いを尊重する考え方が特徴です。この考え方は、収納にも応用できるヒントになります。
今回は、ドーシャをもとに、ご自身に合っている可能性がある収納法を考えてみました。
個人的な考えであり、古典に載っているものではないことをご了承ください。
ちなみに私は、住宅設計25年の建築士でもありますが、アーユルヴェーダの考えは「暮らすこと」に通じる点が多いと日々感じています。
ドーシャがわからない方は、ネットで診断できるサイトが多数ありますので、いくつか試して傾向を確認してみてください。
それでは、ご参考までにどうぞ。
ヴァータの収納法
おすすめ
- 見える化
- 透明、半透明のボックス
- 軽くてコンパクトな家具
ヴァータのイメージは風です。
動き回ってどこへでも行き、軽やかです。
また他に、「極端」という性質もあります。
そのために、ミニマリストや あるいは、物がかなり多いという傾向にあるんじゃないでしょうか。
忘れっぽい性格もあるため、見えない場所に物をしまうと、存在自体を忘れてしまい、久しぶりに開けてみるとタイムカプセルのようになっていることも。
物のしまい方
収納は透明、もしくは半透明のものを使って、物の存在が見えるようにするのが効果的です。
すっきり暮らすためにも、扉付きの収納にしまうことは多々あると思います。
しかし、扉の中は一目で物がわかるようにしましょう。
奥行きが深くなりすぎないように、収納した物が見えやすいように置いてみて下さい。
瞬間的に配置をつかむヴァータの特性を活かすためにも、見える化は大切です。
隠れてしまう物は、ラベリングするなどして、表示をすると活かしやすくなります。
これから家を建てられる方は、物にあった奥行の収納をつくる、ということを意識していくといいと思います。
軽やかさ
ヴァータは飽きっぽさもあるため、たまに模様替えをすることで気分が上がります。
軽い家具や間接照明など、気軽に動かせるアイテムを取り入れるのも良いでしょう。
物はあるのに、あまり手に取っていないな~と言う時は、小さな配置換えを試してみても。
ピッタの収納法
おすすめ
- 収納に余白・空白を意識する
- スケジュールを組んで断捨離をする
- こだわる部分と適当にしても良い部分を分ける
ピッタのイメージは「火」です。
ピッタという名前が表す通り、ピッタリしたことや物を好みます。
行き過ぎると完璧主義になってしまって ドツボに入りがち。
100点満点じゃなくても、60点でも十分と考えることも重要です。
引き出しに入れる予定のキッチングッズの大きさをジャストサイズの入れ物がないかと測る…など、細かさを発揮するよりも「なくても困らないかも?」という目線で物の量の適正化を目指していくとよいです。
収納に余白・空白を意識する
収納は、物の出入りによって変動するものです。
何も置いていない使っていない、余裕のスペースを作る、ということを心がけるといいでしょう。
難易度が高そうですが、頭の回転も速いピッタなので、このくらいの設定でも進めていけると思います。
スケジュールを組んで断捨離をする
ピッタは計画や段取りが得意です。
自分の中で優先度が高いことは、プランを練り実行できますのが、対象外のことは後回しにされます。
収納に悩みがあるなら、大まかでも「収納見直し」「実行」など手帳に予定を入れてみましょう。
こだわるところ、適当でもいいところ、を分ける
書類1枚にも置く場所にこだわりがあり、周囲から見ると紙の山に見えますが、本人の中では理由がある…という場合も。
片付けてあげる、と勝手に動かされたりすることは、ピッタにとってとても嫌なことです。
自分だけのスペースであれば、掃除や整頓を心がけていれば、それでもよいと思います。
周囲の人や家族・ゲストが使う場所は、いろいろな使い方をするところである、と時にままならない状態になることをOKとしましょう。
「見える飾り棚はオシャレにするけど、この引き出しは、何でもポイポイ入れてOK!(見えないし!)」など、メリハリをつけて収納を楽しみましょう。
カパの収納法
おすすめ
- お気に入りを1か所に集めて飾るように収納する
- 簡単にできることから少しづつ
- 失敗してもまたやればいい
カパのイメージは土と水です。
繋げる、成長するという力があります。
カパの人は覚えるのに時間がかかるけれども 忘れにくいです。
コツコツと続けていけるタイプです。
お気に入りを集めた場所は聖域となります。
飾りながら集められる場所を作ると、家の満足感につながると思います。
ベイビーステップから始める
カパの人は物を捨てることが苦手。
課題は、使っていないもの・使わないものを処分することになります 。
「そんなことはわかっているのよ、それができないのよ」
と言う前に・・・カパには重たいという性質があるため 、考えることすら億劫になっている場合があります。
まずは簡単なところから少しずつ手をつけ、重い腰を上げることが大切です。
動き出すと カパ(の重さ)が減っていくため、まずは頭で計画をしてみる、手を動かす、と行動することから始めてみます。
近くに収納する
収納場所が遠いと億劫になりがちなので、自分が動きやすい範囲に収納を設けると良いでしょう。
ロフト(小屋裏)収納などは、あると存分にため込めますが、逆に使うこともほとんどないかもしれません。
トライアンドエラーを恐れずに
自分が使う、自分が心地いい、これは持っておきたい…というものが
「どういう場所に欲しいのか?」
というところが考えるスタートになります。
「また増えちゃった」「使いにくくなっちゃった」となっても、見直しの機会だと再び片付けましょう。
カパの方は粘り強く続けていけます。
自分は物が増えやすいタイプだと知っているだけでも違いますので、物を持ち込まない意識も持ちたいですね。
ここまで書いて来ましたが、実際にはヴァータ100%というよりは、ピッタの要素も持つヴァータだったり、カパとヴァータの複合だったりと、混合のタイプの方も多いです。
他のドーシャのことを知るのも、とても理解が深まりますので、今回当てはまらなかったタイプも良かったらお読みください。
参考になることがあれば幸いです。