足先の冷えに悩むあなたへ。アーユルヴェーダ式ポカポカ習慣
今回の記事のテーマは「冷え」です。
わたしも冷えには悩んだ時期がありました。足が冷たくて眠れなかったり、重ね着をしても体がゾクゾクしていて、冬はストレスを感じていました。
いつも36℃を切る低体温でしたが、アーユルヴェーダを取り入れてからずいぶん改善してきました。
今回は、冷えの原因とその改善方法を、アーユルヴェーダの視点からお伝えします。サロンでの改善するための施術もご紹介しますので、寒い季節に悩みがちな冷えを解消して、元気に楽しく過ごせるようにしましょう。
冷えの原因をアーユルヴェーダ的に解説
冷えというのは一般的に、寒い時期に薄着や運動不足、気温が下がるために起こるというように言われています。
実際私たちのからだの中では、体温の低下や血流が悪くなることによって、血液が運ばれなくなるということが起こります。
心臓から全身に熱を運ぶ血液の循環が悪くなることで、内臓や下半身をはじめとする様々な部位が冷えるのです。
またデスクワークが多い方は足元の血流が滞りがちで、長期的に放置すると冷えを悪化させる場合があります。
ヴァータとカパが冷えを招く理由
アーユルヴェーダでは冷えが起こる原因は、風と空のエネルギーである「ヴァータ」と、土と水の「カパ」が持つ、以下の性質のバランスが崩れることによって起こると考えます。
| ドーシャ | 性質 | 冷えに関与する影響 |
|---|
| ヴァータ | 冷性 (冷たい) | 冬の寒さと相乗効果で冷えを悪化させる |
| 動性 (動く) | 血流の停滞や不安定さを引き起こし、冷えを促進 |
| カパ | 冷性 (冷たい) | 湿気の多い環境で体を冷やしやすい |
| 重性 (重い) | むくみやだるさを引き起こし、体温調節がしづらくなる |
簡単に取り入れられる冷え対策
1.ショウガを取り入れる
増えすぎたヴァータもカパも、有効なことは「温める」ことです。
足湯にショウガを入れることで、温浴効果を促進します。
ショウガは食べる事でも「消化の火」をおこす、素晴らしいパワーを発揮します。
アーユルヴェーダでは胃腸の調子が悪いことにより全ての不調に繋がるという考えがあり、「消化力」をキャンプの飯ごう炊さんに例えて「消化の火」といいますが、火力が適切でないと全てがうまくいかないということがよくわかると思います。
加熱することで消化に優しい状態になるため、普段のお料理にも積極的に使ってみて下さい。
わが家では秋冬には冷蔵庫に必ずストックがあります。使い切れなかったら刻んで冷凍したり、甘酢に漬けて冷蔵庫に保存するのもよいです。
2.太白胡麻油を使ったオイルマッサージ
ヴァータを下げるために、からだにオイルを塗ることもすすめられます。
太白胡麻油は温める作用が強いこと、スーパーで入手できる手軽さから、セルフケアに最適です。
湯船にお湯を張り、からだに太白胡麻油を塗ってからそのまま入浴します。
油が膜となり、普段よりもポカポカにあたたまります。
下半身にしつこい冷えを感じていた友人が、わざわざ感想を伝えてくれたレベルですので、ガンコな冷えに悩む方はぜひお試しください。
注意点として、油を塗って湯船に入るため、お湯に油が混じってしまいます。
ご家族の方もお風呂を使う場合、入浴する順番を後にする、最後にするなどの工夫でチャレンジしてみたほうが良いかもしれません。
油を塗ってマッサージをして発汗する、という一連の流れは、アーユルヴェーダの浄化療法である「アヴィヤンガ」と同じプロセスです。
油を石鹸で流してしまうとアヴィヤンガではないので、洗い流す前にお湯に入って汗をかいて下さい。
3.体を動かす
カパを下げるためには何と言っても「動くこと」です。
動かないことでカパは増えますが、ヴァータは動くと増えるため、激しい運動よりもウォーキングやヨガ、ストレッチがすすめられます。
ウォーキングは8000歩を目標にしてみて下さい。
と、目標値をまずはお伝えしましたが、大切なことは「座りっぱなしでいない」ということです。
腰痛にもなりますし、座りっぱなしによる健康への弊害は想像以上に多いため、デスクワークの方は特にこまめに動きましょう。
ポモドーロテクニックという25分ごとに5分休憩をとるという方法もありますし、時計を見ずともポモドーロテクニックのアプリやYoutubeで管理することもできます。
在宅ワークの方は、小休憩+リフレッシュを兼ねて、家事をすると自己肯定感も上がります。
自宅にいて他人に見られることも無いのであれば、トランポリンを飛んだり、スクワットを挟んでみるのも気分転換になります。
むしろこのような小さな運動を挟む方が、外出して数十分の運動をするよりも、寒い季節にはハードルが低いため有効活用できます。
手足の指先が冷えるという末端冷え性の方は、筋肉の量が少ないため全身に血流を循環しにくくなっていると言われています。
このタイプはやせ型の方が多いため、ヴァータの方が運動する目安の「息が上がらない程度」の負荷で続けてみて下さい。
4.冬の食習慣で気をつけたいこと
また「真冬にアイスを暖かい部屋で食べるのっておいしいよね！」というような、胃腸を冷やすようなことは、結果的に体を冷やすことになります。
水道水も真冬はとても冷えているので、体温以上まで温度を上げた水を口にするようにします。
アーユルヴェーダといえば「白湯」ですが、これまで意識していなかったようなレベルでも、冷たいものを摂り込まないことで地道に改善へつなげていくことができます。
食事もあたたかいスープを積極的に摂り、腹八分目の食事で消化をよい状態に整えることで、血流もよくなっていきます。
からだの中に体温以下の温度が入ってくると冷えますし、体温以上の温度が入るとあたたかくなるイメージを持って、冷たいものをガブガブ飲みすぎないように気をつけてください。
とはいえ「飲み物であたためよう」ということは短期的には効果がありますが、体質改善を目的にするのでしたらこれまでお伝えしたような、運動やマッサージや冷めたいものを口にしないことを続けてみて下さい。
いくらあたたかい飲み物でも飲みすぎは、逆に「消化の火」の力を弱めてしまうことになりかねませんので、白湯であれば朝や食後にゆっくり飲む程度が好ましいです。
サロンで受けられる冷え改善ケア
途中にも書きましたが、あたたかいオイルを人の手で全身に塗ってマッサージされるアヴィヤンガは、「触覚」を司るヴァータを鎮めることにとても有効です。
マッサージやマルマ（ツボ）の刺激により、血流の流れや鈍重感へのアプローチも期待できます。
サロンではよもぎ蒸しによる発汗を施術に加えていますので、蒸気熱によりオイルの効果が促進され、子宮にダイレクトに届く熱も女性のお悩みにします。
施術後のお客様は顔色がバラ色のように良くなられる方が多いと感じています。
色々ご紹介してきましたが、気になることはありましたか？冷えを改善する一歩は、今すぐ始められる小さな工夫から。
冷えに悩まされる日々は、今日を境に変えられます。1つでも取り入れて、今年の冬はもっと温かく心地よい毎日を一緒に作りましょう。
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アーユルヴェーダsatowa｜札幌市 
